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心筋梗塞のサインに気をつけよう!!!

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 胸痛以外にもいろいろある、心筋梗塞発作のサイン

 心筋梗塞の初期症状といえば、胸痛がよく知られています。でも、なかには胸痛がない人もいます。胸痛だけが発作のサインではないことを、知っておきましょう。

◇検証1 吐き気・嘔吐や冷や汗、めまいなど、症状は多彩

 日本人の死因で、がんに次いで2位を占めているのが心筋梗塞などの心疾患です。なかでも問題なのが、急性心筋梗塞。
 
 その死亡率は現在でも30%ですから、発作を起こした人のおよそ3人に1人は、亡くなっていることになります。
 そのほとんどは病院に到着する前に亡くなるといわれ、病院に搬送さえされれば死亡率は10%未満に低下します。急性心筋梗塞で命を落とさないためには、いち早く病院に行って治療を受けることが大切なのです。

 では、どんな症状のときに心筋梗塞が疑われるのでしょうか。

 「一般的には胸痛がメーンですが、なかには胸痛以外の症状を訴える人もいます」と話すのは、財団法人日本心臓財団副会長の杉本恒明さんです。

 急性心筋梗塞では、胸骨下部や左前胸部を中心とする重い疼痛や、締め付けられるような痛みが特徴的です。が、その一方で、胸ではなく、みぞおちや背中が痛んで急性胆嚢炎や胃潰瘍などと間違えたり、痛みはなくて吐き気・嘔吐や冷や汗、めまいなどの中枢性の症状が前面に出たりすることもあります。

 「とくに注意しなければならないのが、70歳以上の高齢者です。
胸痛が主症状の50代~60代と違い、典型的な胸の痛みは出にくくなって、心臓の収縮力が弱くなって起こる息苦しさや浮腫などの心不全症状や、吐き気・嘔吐などの中枢症状が中心になることが多いのです」

◇検証2 高齢者や糖尿病患者では ほとんど症状がない無症候性心筋梗塞も心筋梗塞は、心臓に栄養や酸素を供給する冠動脈が詰まり、心筋が酸素不足、栄養不足になって壊死する病気です。危険因子となるのは動脈硬化。
 この動脈硬化に対しては、コレステロールや高血圧、メタボリックシンドロームなどが促進因子になることが知られています。
杉本さんによると、実は老化が動脈硬化の一番の原因なのだそうです。

「ですから、高齢社会になると心筋梗塞も増えてきます。
しかも高齢者の心筋梗塞では、症状がほとんどないケースが少なくありません。
自覚症状がないだけに、早期発見がより困難です」

こうした胸の痛みを伴わない心筋梗塞を、「無症候性心筋梗塞」といいます。
高齢者だけでなく、神経障害の合併症で痛みを感じにくくなっている糖尿病患者でも
よく見られます。杉本さんが経験したケースを紹介すると--。

高齢の親族はもともと糖尿病で、合併症の神経症状が出てきたころから、
ときに唐突に吐き気を訴えることがありました。
主治医も杉本さんも、体の不調が原因と考えていました。
ところが、神経症状が回復してきた矢先、入院先の病院で本人自らナースコールを
して吐き気を訴えた直後、呼吸困難に陥りました。
急性心筋梗塞の発作だったそうです。

「このときに、唐突な発作性の吐き気の場合には心臓発作の可能性を考えよと教えられたんです」

◇結論 やはり予防が大切。少しでも異常を感じたら、かかりつけ医に相談を

 心筋梗塞は死に至る可能性が高い病気です。
 杉本さんが強調するのは、やはり「予防が大切」ということ。日頃から、心筋梗塞の危険因子となる高血圧や高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙、ストレスなどをきちんと管理し、発症のリスクを抑えるようにすることが大事だそうです。

 また、心筋梗塞の発作と思われる強い胸痛が続くときは、すぐに救急車を呼びましょう。治療を開始するのが早ければ早いほど救命の可能性が高くなります。
 胸痛は、狭心症なら数分で治まりますが、心筋梗塞では30分~数時間続きます。
 
 問題は、胸痛以外の症状があるときや無症状のとき。

 「まずは、原因不明の吐き気や胸部違和感などがあったら、すぐに相談できるかかりつけ医をもつことが大切です。
 また、無症候性心筋梗塞のことを考えたら、定期的に健康診断を受け、心電図などで心臓の健康状態をチェックしておくようにしましょう」と、杉本さんはアドバイスしています。



毎日らいふ

「そこが知りたい!健康常識のウソ・ホント」








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